2024年5月30日
Press Release

京都試作センターと京都府主催による3ヶ年事業 「未来をシサクするデザイン経営」の伴走完遂

弊社は、京都試作センター株式会社と京都府が主催する「未来をシサクするデザイン経営」を2021年度~2023年度の3ヶ年に渡ってサポートしました。

2018年、経済産業省・特許庁から提唱された「デザイン経営」は、デザインの考えかたを経営に取り入れることにより、組織風土改革や新規事業開発など、不確実な時代を創造的に生き抜くための実践知として、中小企業を中心に取組みが拡がっています。

GK京都は2021年度から3ヶ年に渡って「未来をシサクするデザイン経営」の企画・運営に携わってきました。コロナ禍の影響が残った2021年度は、官・民・デザインセクターから様々な講師を迎えオンライン/オフラインのハイブリッド型の連続セミナーを実施。2022年度はデザイン経営の軸のひとつである「イノベーション」に焦点を当て、公募に応じた10事業者を対象に約半年間のワークショップを企画・運営し、すぐに実現可能な事業アイデアからテクノロジーの進化を想定した新しいワークスタイルの提案まで、多様な成果が生まれました。
DSC_0103_1080

最終年度の2023年度は、デザイン経営のもうひとつの軸である「ブランディング」をテーマに約半年間のワークショップを実施。参加11事業者それぞれにGK京都メンバーが伴走ファシリテーターとして入り、「事業者として言いたいこと」「顧客が聞きたいこと」という2つの視点から、提供したい価値をブラッシュアップし、ポスターやWEBサイトなど具体的なコミュニケーションツールにまとめ上げました。またその制作過程には、京都精華⼤学の社会実践力育成プログラムを活用、8事業者のチームに京都精華大学の学生が加わることにより、事業者が考えるコンセプトに対して、デザインスキルだけでなく、若い世代ならではの価値観を入れ込むことで、質の高いアウトプットを達成することができ、参加事業者からは「新鮮な気づきが得られた」「表現にこだわることで、ブランドメッセージがよりわかりやすく伝わる」などの声があがりました。

DSC_0141_1080

2024年3月15日、GK京都にて開催された最終発表会では、参加11事業者の発表に加えて、京都府副知事(当時)山下晃正氏による講評、株式会社GKデザイン機構代表取締役CEO・田中一雄氏による講演、京都試作センター株式会社 代表取締役社長・名高新悟氏による三ヶ年事業の総括と今後の展望に関するプレゼンテーションが行われ、その後は行政・事業者・大学関係者・学生・GK京都メンバー等の参加者による懇親会で、様々な角度からのデザイン談義の花が咲きました。

DSC_0082_1080

DSC_0011_1080

本事業はこれをもって終了となりましたが、GK京都では引き続き、組織風土改革から新事業開発まで、多種多様な課題の解決に伴走・提案するデザインコンサルティング事務所として、実プロジェクトベースでお手伝いさせていただくだけでなく、「デザイン経営」に関するセミナーの開催や教育プログラムの実施など、企業や自治体に眠る創造力を活性化させる活動にも取り組んでいきます。

Category