2025年9月29日
Press Release

南海電鉄の駅サインデザインをリニューアル

課題抽出からコンセプト立案、制作まで一貫して取り組む共創によるデザインプロジェクト

弊社は、南海電気鉄道株式会社の主要駅である難波駅2F中央改札口改札内コンコースの改修に伴い、駅サインシステムのリニューアルデザインを手がけました。現状サインの課題抽出からコンセプト立案、制作・設置まで、南海電鉄と一体となって共に取り組みました。
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■プロジェクトの概要・背景
大阪ミナミの玄関口として知られる難波駅は南海電鉄の最大ターミナル駅であり、難波エリアのまちづくり方針として掲げる※「グレーターなんばビジョン」における最重要拠点となります。今回リニューアルする難波駅の2F中央改札口は、難波駅のメインエントランスの1つであり、空間改修に合わせて、これまでの駅サインをデザインからリニューアルし、設置しました。

南海電鉄の駅サインマニュアルは、平成14年以来大きな変更がなく、表示デザインやサインシステムの課題がありました。本プロジェクトは、それらの課題を南海電鉄と共に共有し、改善していく取り組みの一環として進められたものです。



■サインデザインの考え方
既存のサインは表示面内で様々な形状が目立ち、英文字もすべて大文字表記など、可読性に課題がありました。今回のリニューアルでは表示面をシンプルに整え、空間に調和しつつも視認性と可読性を高めたデザインとしています。

今回新たなデザイン要素として、「Connected Line」を導入し、縦横の罫線でラインカラーを取り入れ、水平垂直のジオメトリックなラインレイアウトで信頼感を表現しつつ、縦横の線幅を変えることでリズムを加えています。
また、ラインの端の部分には曲線を用い、柔らかさを表現しながらも、「今後も進化し続ける姿勢を象徴する」シャープな印象を合わせ持たせました。
数字や矢印は南海電鉄駅オリジナルの形状を取り入れ、「シンボリックナンバー」としてConnected Lineとイメージ統一を図っています。
サインの視認性、・可読性を確保しつつ、優しい印象を与える書体として「たづがね角ゴシック」を使用。またインバウンドの乗降客も多い点を考慮し、日本語と英語の比率を従来の比率から調整し、英語をやや大きくすることで視認性を高めつつ、情報が過剰にならないよう整理されたデザインとしています。

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新たなデザイン要素
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サインデザイン例
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難波駅での試験設置を経て、今後はサインマニュアルを再整備し、他の駅へも順次展開していく予定です。
弊社は、今後もデザインの力を通じて、企業や自治体が直面するさまざまな課題に対して、柔軟で創造的な解決策を提供してまいります。

■南海電鉄株式会社
・本社事務所:大阪市浪速区敷津東二丁目1番41号
・URL: https://www.nankai.co.jp/
・※グレーターなんばビジョン:https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/230324.pdf

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