過去のサイン整備から時が経ち、「情報内容の変化」「筐体や表示盤面の劣化」「多種多様なサインの乱立」などの課題は、多くの自治体が抱えており、観光都市宇治でも観光サインの多様化や景観の低下が問題となっていた。

宇治市はこの課題に対して、「楽しく歩く」「もてなしの心」「景観への調和」を観光案内サインの基本軸とし、現状のさまざまなサインの整理と見直しを行った。

具体的な手法としてまず、サインが乱立している場所は「撤去」し情報を整理した。次に、筐体を活かせるサインは「リノベーション」をし、当時の堅牢な躯体を利用することで整備費用を抑えた。そして、情報が不足している場所には「新規」でサインを設置した。

計画当初からリノベーションと新規サインを同時に考えることで、デザインの統一性と質を高めるとともに、サインシステムの一本化を図った。これにより、案内や景観を向上させ、観光地としてのブランド力や魅力度を高めるサインの整備を行った。

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  • Space > Event/Sign
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2018