東日本大震災15年シンポジウム 「来るべき南海トラフ地震にデザインの力をどう生かすか」を開催
弊社が参画する防災デザイン研究会は、2026年3月11日(水)、東日本大震災から15年の節目にあたり、立命館大学歴史都市防災研究所との共催により、シンポジウム「来るべき南海トラフ地震にデザインの力をどう生かすか」を開催しました。

本シンポジウムは、現在開催中の記念展「防災研究者とデザイナーの協同研究の30年『あまねく・うつくしく・わかりやすく』をめざして」の関連企画として実施されたものであり、1996年の設立以来、研究者とデザイナーが協働してきた30年の取り組みを踏まえ、次に来るべき巨大災害への備えを問い直す場となりました。
冒頭では、立命館大学歴史都市防災研究所 所長 吉富信太 氏、防災デザイン研究会 理事長 林勲男より開催趣旨が述べられ、その後、関西大学社会安全学部 特別任命教授/内閣官房防災庁設置準備アドバイザー 河田惠昭 氏より、「来るべき南海トラフ地震の被害を激減できるのか」と題した基調講演が行われました。

続くセッションでは、防災デザイン研究会および関係研究者による話題提供を受け、「被害は本当にデザインで軽減できるのか」「なぜ人は行動できないのか」「防災デザインは誰の仕事か」という3つの問いを軸に、防災デザイン研究会 林春男の進行のもと、ディスカッションが展開されました。GK京都(防災デザイン研究会)からは、小林皓介、卜部兼愼が参加しました。
ディスカッションでは、被害軽減のために、日常の行動や意思決定のあり方が災害時の結果に大きく影響すること、また、防災に関する知識の提供だけでなく、行動につながる仕組みや環境の設計「Actionable knowledge」が重要であることが指摘されました。さらに、防災を「特別なもの」としてではなく、日常の関心や生活と接続することによって、実効性を高めていく可能性についても多くの示唆が共有されました。

本シンポジウムを通じて、防災デザインとは単に情報や形をつくることではなく、人の行動や社会の仕組みを設計する取り組みであることが改めて確認されました。防災デザイン研究会は、今後も研究と実践の両面から、来るべき南海トラフ地震に対して、人が適切に行動できる社会の実現に向けた活動を継続していきます。
また、GK京都は、防災デザイン研究会の一員として、これまで培ってきたデザイン実務の知見を活かし、より良い形での社会実装に向けた取り組みを引き続き推進してまいります。
なお、このシンポジウムの模様は、NPO法人防災デザイン研究会のホームページ(https://add.or.jp/)にて配信をおこないます。 ぜひご覧ください。
