GKデザイングループは、「デザインで潤う地球像」を指標として、デザイン活動を行っています。
GK Kyotoでは、その実現に向け「防災」「ユニビークル」「京都のまちづくり」「伝統工芸」をテーマに据えて、社会課題をデザインから解決する研究を進めています。
ユニビークル
誰もが楽しめるスポーツ遊具「ユニビークル」の研究開発を行うほか、試乗会等での利用者の意見を参考に修正を積み重ねるユーザー参加型の開発手法をとり、そのプロセスを公開しています。大量生産でなく、必要な情報も少ないこの種の商品開発に対して、研究、企画、商品開発を一貫した実証型スキームによって進めるデザイナー発信のものづくりを通して得られたユニバーサルデザインの知見は、住宅設備機器へなどへの提案にも活かされています。
京都の伝統工芸
GK京都では、自主研究活動の一つとして、地元京都の伝統産業関係の方々とのネットワークづくりをすすめています。
GK京都が京都に存在する意味、デザイナーとして地元への貢献、様々な伝統の技を知ることなどを目的に2010年からスタートしました。
普段の活動として、京都府が事務局を務める「新工芸研究会」に参加し、伝統産業、大学関係、行政といったメンバーの間で研究等を行っています。
2011年には、研究発表として「上質な花見」を提案・開催いたしました。
コトづくり、モノづくりを通じて京都産業の活性化につながる活動をしていきます。
京都のまちづくり
長い歴史を持つ京都には、まちづくりのお手本になるすばらしい資源やしくみが数多くあります。これらを調査し、景観、地域コミュニティの活性化、都市交通、ユニバーサルデザインなど地域に根差した課題について多方面の関係者と連携し、デザインの視点から研究、提案活動を行っています。京都でのまちづくりの研究成果は、国内の他の地域や、海外へと情報発信することを目標にしています。
防災デザイン
安全で安心して暮らせるまちづくりは、21世紀の大きなテーマです。中でも地震・津波、大雨などが引き起こす自然災害は、まちに甚大な人的経済的被害をもたらします。
「誰にでも分かる防災情報コミュニケーション」を目指し、防災研究者とデザイナーとの協業を中心とした「NPO法人 防災デザイン研究会」を創設・参画し、防災のためのピクトグラム、避難誘導サインシステム、防災マップや啓発コンテンツ、防災リテラシー向上のための研究開発・提案など、将来にわたり安全で安心して暮らせるまちづくりに寄与するための防災デザイン活動を行っています。